✅ 今日のまとめ
2025年5月15日(木)の日本市場は、円高進行と利益確定売りが重なり、日経平均・TOPIXともに続落。
売買代金は4兆円を超える活況でしたが、日銀のETF買いは見送りとなり、相場の自律調整が試される1日となりました。
📉 日経平均・TOPIX:全面安の展開
指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
---|---|---|---|
日経平均 | 37,755.51円 | -372.62円 | -0.98% |
TOPIX | 2,738.96pt | -24.33pt | -0.88% |
- 急速な戻り相場の“ガス抜き”局面
- 銘柄全体の7割以上が値下がり
- セクターでは輸送用機器、その他製品、保険が下落主導
📊 筆者の見解:
前日の米株下落、円高、短期の利確が重なった結果。特にTOPIXも下げたことから、「一部大型株だけの調整」ではなく、「市場全体に広がる調整」と判断できます。
💱 円高と先物安で輸出株に打撃
- ドル円終値:145.88円(-1.09円)
- 日経先物:37,710円(-430円)
背景:
- 米韓為替政策協議報道による円安是正懸念
- 米CPI鈍化でドル売り進行
📊 筆者の見解:
円高の進行により、トヨタ・ファナックなど輸出主力株が直撃。ドル円が146円を下回ったことで市場心理が一段と悪化した印象です。今後の反発には為替の落ち着きが前提。
🏦 日銀ETF買いは「見送り」
- 結果:本日、日銀のETF買入は実施されず。
📊 筆者の見解:
市場に一定の自律性が戻りつつあると見られ、買い入れが行われなかったことは「過度な下落ではない」との判断材料にもなります。ただしTOPIXが2,700を割る水準では、再び介入余地が出てくる可能性も。
📊 売買代金・空売り比率:売り込み強まるも需給は活発
- 売買代金:約4.78兆円(活況)
- 空売り比率:40.2%(高水準)
📊 筆者の見解:
空売り比率が40%台は短期筋による下げ狙いが入っている状態。ただし活況な売買代金とあわせて考えると、「見切り売り」ではなく、「短期の利益確定とリスクヘッジ」と見るべき。
逆にここから買い戻しの踏み上げ反転が生まれる可能性もあり、明日以降の動向が重要。
🏢 本日の注目IR・決算情報
銘柄 | 内容 |
---|---|
ブシロード(7803) | 営業利益を30億→41.5億円に上方修正(40%増) |
AIストーム | 第1四半期の業績予想を上方修正。AI関連事業が堅調 |
ケイ・ウノ(259A) | 第2四半期業績公表、ジュエリー需要堅調 |
新晃工業(6458) | 通期決算開示、空調設備の需要強し |
📊 筆者の見解:
ブシロードとAIストームはテーマ性も高く、短期的な材料株として注目度が高まる可能性があります。業績好調の割に株価が落ち着いているようなら、押し目狙いも視野に。
📌 投資戦略のヒント(5月16日以降)
- 為替安定とETF買入再開の有無が、反発局面の鍵🔑
- セクター循環に注目 → 内需系・バリュー株が堅調
- IR・決算情報で業績改善組に物色シフトの兆しあり
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