✅ 概要サマリー
米国市場はまちまちの展開。
NASDAQがハイテク株上昇で堅調な一方、NYダウは一部銘柄の下落で続落。
今晩は**小売売上高・PPI(生産者物価指数)**を含む経済指標ラッシュ、ウォルマートやアリババの決算も控え、市場は様子見モードが継続しています。
📈 主要指数の動き(5月14日終値)
指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
---|---|---|---|
NYダウ | 42,051.06ドル | -89.37ドル | -0.21% 📉 |
S&P500 | 5,892.58 | +6.03 | +0.10% |
NASDAQ | 19,146.80 | +136.72 | +0.72% 📈 |
📌 ポイント:
- ダウは医療保険大手ユナイテッドヘルスの下落が重しに
- ハイテク株(Apple・NVIDIAなど)は底堅くNASDAQを支える
🧠 筆者の見解:
S&Pはほぼ横ばい。セクター間で資金の偏りが見られるため、今後の経済指標の内容次第でリスクオン/オフが切り替わる可能性あり。
💹 米10年債利回り・VIX指数
指標 | 値 | 前日比 | コメント |
---|---|---|---|
米10年債利回り | 4.52% | +0.02% | 若干の金利上昇 |
VIX指数(恐怖指数) | 18.62 | +0.40 (+2.2%) | 軽度の警戒感上昇 |
🧠 筆者の見解:
VIXの上昇は投資家心理にブレーキ。とはいえ20台未満では“リスク回避”より“警戒程度”。
金利上昇と合わせて、今夜の物価・小売データで一気に地合いが動く可能性も。
🗓️ 今日の注目決算(5月15日発表予定)
企業名 | 業種 | コメント |
---|---|---|
ウォルマート | 小売 | 消費者の購買動向を測る重要指標。 |
アリババ | 中国EC | 米中関係の影響も含め注目。 |
アプライド・マテリアルズ | 半導体装置 | 半導体セクターの先行指標。 |
メルク | 製薬 | ヘルスケアセクター全体の参考に。 |
ネットイーズ | 中国ゲーム | 中華圏ITの動向に影響。 |
シーメンス | インフラ | 欧州景気とのリンクにも注目。 |
🧠 筆者の見解:
ウォルマートの決算は特に重要。ここで消費の鈍化が見られれば、ソフトランディング期待に水が差される可能性も。逆に好調なら再びS&Pの上値を試す動きも。
📊 今晩の米国経済指標(日本時間)
時間 | 指標 | 注目度 | 内容 |
---|---|---|---|
21:30 | 小売売上高(4月) | ★★★ | 個人消費の強弱をチェック |
21:30 | 生産者物価指数(PPI) | ★★★ | インフレ圧力の兆候を確認 |
21:30 | 新規失業保険申請件数 | ★★ | 労働市場の冷え込みに注意 |
21:30 | NY連銀製造業景況指数 | ★★ | 景況感の変化点を探る |
22:15 | 鉱工業生産・設備稼働率 | ★ | 設備投資サイクルの確認 |
23:00 | NAHB住宅市場指数 | ★ | 住宅市場のセンチメント把握 |
🧠 筆者の見解:
今晩は“物価+消費+雇用”が一気に見えるイベントデー。
特にPPIと小売売上高の内容で、「早期利下げの期待感」が維持されるかどうかが焦点。
🔍 セクター別の動き(S&P500構成セクター)
セクター | 傾向 | コメント |
---|---|---|
情報技術(IT) | 上昇 📈 | AI・半導体の物色継続 |
一般消費財 | 上昇 📈 | Amazon等堅調、米消費期待感あり |
通信サービス | 上昇 | Meta・Googleが堅調 |
エネルギー | 下落 📉 | 原油価格下落に反応 |
金融 | 下落 📉 | 債券利回りとのバランスに揺れ |
ヘルスケア | 下落 📉 | ユナイテッドヘルス大幅安が影響 |
🧠 筆者の見解:
セクター間の資金移動が明確に。**“グロースに資金が戻り、ディフェンシブに逆風”**という構図。
今後も“バリューvsグロース”の相場の綱引きが続くと見られる。
📝 まとめと投資家向けコメント
- NASDAQ主導でグロース優位の地合いが継続
- ダウは医療セクターの急落で足踏み
- 今晩のPPI+小売売上高+ウォルマート決算が最大の焦点
- 利下げ期待は維持されているが、「物価再燃」ならリスクオフ転換もありうる
戦略ヒント💡:
短期目線:今晩の経済指標に素直に反応するセクター(小売・住宅・テック)を監視
中長期目線:利下げ期待が維持されるなら、ハイテク・半導体ETFなどに妙味
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