投資は“誰かの答え”じゃ勝てない。

株式投資二歩目の教科書

株式投資の2歩目で身につけたい5つの力

投資を始めたときに最初に感じたのは、「情報が多すぎること」。 SNS、YouTube、本、証券会社のレポート──いろんな人が、いろんな銘柄を勧めてくる。

そして、なんとなく良さそうだから買ってみた。

でも、思ったよりうまくいかない。 「損切りできなかった」「なぜこの株を選んだのかわからない」「どうすればよかったのかも曖昧」。

それって、自分の“考える力”がまだ足りてなかったからだ。

だからこそ、2歩目では「誰かの答え」じゃなく、 “自分の投資”を作っていく力が必要。

いまから後述する5つの力を、手に入れて磨いていくことで、あなたは投資の二歩目を歩める。


1. 損切りラインを明確にする力

勝つためには、まず「負けを小さくする」ことが大事。 初心者の多くは、「下がってもいつか戻るかも…」と願って持ち続ける。これが一番危ない。

最初は、「何%下がったら損切り」でもいい。 たとえば:

  • 購入価格から−5%で切る
  • 75日移動平均線を割ったら売る
  • 材料が出尽くしたら一度利確

大事なのは、「自分で決めたルールを守る」こと。 ルールがあれば、感情に流されにくくなる。


2. 「なぜこの株を選んだのか?」を言語化する力

「SNSで見かけたから」「上がってるから」──ではなく、“自分の基準”で選んだと言えるか?

たとえば:

  • 直近の決算が良かった(売上・利益が伸びている)
  • 話題のテーマ(AI、宇宙、半導体)に関連している
  • チャートがトレンド転換している
  • 出来高が増えていて注目されている

この「買う理由」が明確なら、売る理由も見えてくる。 “なんとなく買った株”ほど、判断に迷って損する。


3. 売買を振り返る力(=自分で学びを得る力)

投資は“経験を積めば上手くなる”わけじゃない。 大事なのは、「経験を振り返って、次に活かすこと」。

買った株が上がった/下がった →「なぜそうなったのか?」 →「次はどうすればよかったか?」

日記でも、スプレッドシートでも、Xで記録でもいい。 「買った理由・売った理由・結果・気づき」だけでも記録しておくと、 自分だけの“勝ちパターン”が見えてくる。


4. 情報を整理する力(=騒がしさに飲まれない)

SNS、ニュース、アナリストのコメント…情報は山ほどある。 でも、投資で必要なのは“自分にとって必要な情報”だけ。

ここで役立つのが、ChatGPTのようなツール。 決算資料やニュース記事を読み解くのが苦手でも、「これを3行で要約して」と聞けば、瞬時に要点を整理できる。

情報を“集める”時代から、“選ぶ・整える”時代へ。 その目線がある人が、次のステージに行ける。


5. 自分の判断で動ける力(=噂ではなくトレンドを見る)

株は「噂で買って、事実で売る」とも言われる。 つまり、ニュースや材料が出る頃には、もう株価は動いていることが多い。

大事なのは、“まだ騒がれていない時期に兆しを見抜く”こと。

そのためのヒントが、「チャートのトレンド転換」。


🔍 チャートで見る“兆し”とは?

  • 安値→切り上げ → 高値更新:上昇トレンドの初動
  • 横ばい→出来高増加→移動平均線を上抜け:注目サイン
  • 下落→75日線を明確に抜けて戻さない:トレンド転換の可能性

これらは、材料よりも先に出る“市場の反応”かもしれない。 噂に振り回されるんじゃなく、チャートの中に「気配」を感じ取れるようになること。 これが、2歩目の判断力の核になる。


☑️ 補足:損は“失敗”じゃない、利益の一部だ

損=マイナス、と捉える人が多い。 でも、実際は違う。 損は、“大きな利益を守るための小さなコスト”なんだ。

たとえば、10回の売買で:

  • 3勝7敗でも、勝ちが+20%、負けが−5%ずつなら…
  • トータルでは大きなプラスになる。

大事なのは、「負けをいかに小さく切るか」。 それができるようになると、投資は“精神的にもラク”になる。


🎯 まとめ:2歩目とは、自分で「考えて」投資する力を身につけること

  • なぜこの株を買うのか?
  • どこで売るのか?
  • その理由は?ルールは?
  • 感情に流されず、再現性をもって判断できるか?

「2歩目」は、投資で“勝ち組”に近づくための分岐点。 答えを求めるのではなく、“自分で答えを出せる人”になるためのステップです。


💬 あなたに伝えたい一言

投資は「誰かの正解」を探すゲームじゃない。
「自分なりの正解」を探し、積み上げていくゲームだ。以上。

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